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布お持ち込みOK!

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富士の張替えの特徴の一つとしてお客様自身にてお持ち込みいただいた布で張替えをする事もできるという事です。

基本的には富士で布・合皮・本革とサンプル帳をご用意させていただいているのですが、「どうしても気に入っている生地が他である」や逆に「どうしても気に入る布がない」などと言ったニーズから布持込で張替えを行っています。

持ち込みされる布を国内でご購入されるお客様がほとんどですが、中には海外にまで買い付けに行かれるお客様も!

以下に布持込の場合の注意点を挙げてみました。

①椅子張り対応であるか?
②柄のリピートは?
③有効幅は?

まずは①について。持ち込みをご検討されているお客様でよくお聞きするのは「カーテン地で張れますか?」という質問。その答えは「もちろん物理的には張る事はできますが、お勧めはしません。理由はカーテン地は薄くコシもない為、張り上がりもいまいちでさらに破れやすいという事です。垂直に吊っているだけの布と毎日磨耗に耐える為の布とでは根本的につくりが違うからです。その性質の違いからカーテン地は一見、柄が豊富なようにみえますが、そのほとんどはプリント柄が多いです。ちなみに富士でご用意させていただいている布は、全て椅子張り用の生地です。」

次に②の柄のリピートというのは柄が縦と横に繰り返し出てくる間隔の事をいいます。(無地の場合は関係のない話なのですが)柄合わせが必要な場合、柄の間隔と張替えをする家具の寸法によっては布の要尺が倍ほど変わってくる事もありますのでリピートを必ずお伝え下さい。

③については普通椅子張り用の生地での有効幅は140cm前後ですがカーテン地の場合は100cmに満たないものもありますのでご注意を!

その他に実際にお持ち込みいただく布自身に布の表裏を明記していただくようにしています。通常布はロールに巻かれた状態で入荷しますが日本の布の場合はそのほとんどが内側がオモテ面に対し、海外の布は外側がオモテ面の場合や、日本で一度巻き直してあったりする為、混乱を避ける為に布の表裏を明記していただくようお願いしています。
 
富士でご用意させていただいている生地見本だけでもかなり豊富な種類があり、また過去の実績も合わせてトータルでご相談いたしますのでお客様のほとんどは富士推奨の布で張替えしていただいていますが、もしお持ち込みの布で張替えをご検討されている方や他の張替え屋さんで「布持ち込み」をお断りされた方はぜひ一度富士までご相談下さい。

(M)