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続・塗装の話

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こちら、箪笥と椅子の再塗装。

「修理前→修理後」ではなく、
「修理前→修理途中」の写真です。

以前にも書かせて頂いたとおり、再塗装ではほとんどの場合
一度塗装を綺麗に剥がし、
木材を裸の状態に出来るだけ近づけてから塗装を行います。

入り組んだ部分や曲線部分は、機械では落とせないので
紙ヤスリでゴシゴシと気長に、丁寧に削り落とします。

写真の箪笥はとても綺麗にもとの木材の色が出ています。
何十年か前に、この箪笥が作られた時も、
この状態から色を付けて仕上げていたわけです。

とはいえ、元々の塗装方法や状態、木材の種類などによって
この「裸」の状態には違いがあります。

綺麗に塗装が落ち、もともとの木材の色が出る場合もあれば
木材に染み込んだ塗料によって色が完全に落ちない場合も。
あまり削りすぎては支障が出る事もあるので千差万別です。

どちらにしてもお客様がご覧になるのは、着色・塗装後の姿。

普段は見られない、作業途中の家具の「素」の姿でした。

(Y)