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椅子の中身

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座面の高さや奥行など椅子選びのポイントは色々ありますが、椅子の座り心地を決めるのはなんといってもその中身!

普段はなかなか見ることが出来ませんが、とっても複雑に出来ています。

そんな椅子の中身をお伝えするべく、本日はソファを張替え中のCOBOにお邪魔しました。

こちらは昭和30~40年頃のものと思われる、古い日本製のソファ。
表の張り地を剥がすと、何層にもなったクッション部分が出てきます。

今では硬さが違うウレタンフォームを重ねて作る方法が一般的ですが、このソファが作られた頃はまだまだ昔ながらの天然素材をクッション材に使っていました。
なかでも詰め物として使われている椰子の実の繊維はヘタリがなく、張替えるときにほぐしてあげればまた何十年も使えるもの。

こうした素材をバネを張った上から重ねていき、座り心地をよくするために一番上には綿を張ります。材料を張り込んでいくのは釘!こちらも今ではあまり使われていません。

この製法は、椅子張りの国家試験でも課題になっていたそうで…当時の職人さんたちはよく仕事のあとに練習をしたんだそうです。

目に見える部分だけでは伝わりにくいですが、しっかりした技術と素材に支えられているんですね!

長い時間を一緒に過ごしてくたくたボロボロになってしまっても…張替えれば新品の頃のような座り心地に。
椅子の中身のお話、次回に続きます。

(O)