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脚がいっぱい!別注ラッシュのCOBO

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COBO富士では、これまでにご紹介して参りました家具のお修理だけではなく、オーダー家具や家のリフォームなど様々なお客様のご要望にお答えしています。

今回は、お修理についてのお話はお休みにして…ある週のCOBOの一幕をお伝えしたいと思います。

ISU COBO FUJI ショールームでご好評いただいている原木の板をそのまま使ったテーブルシリーズ。
ダイニングテーブルとしてはもちろん、長ーい天板を渡してカウンターにしたり、収納の上にのせてTVボードにしたりと使いみちは様々です。
今週はそんな原木テーブルの別注ラッシュでした。

お客様とCOBO ショールームのスタッフで考える、お部屋のスペースやお持ちの家具のサイズに合わせた世界でひとつだけのテーブル。
サイズや仕様が決まったら機械を使ってカットし、デスクの場合には配線用の穴を開けるなどの加工をして、脚まで製作できたら、最後は塗装して完成です。
木工、塗装とそれぞれ専門の職人の手によって仕上げられます。

この日出来上がった脚の本数はなんと24本…圧巻の光景です。
以上、別注ラッシュな週末のCOBOの様子でした。

▼ダイニングテーブル・原木シリーズの実用例はこちらからご覧下さい▼
http://www.fuji21.co.jp/ordermade/fuji_ordermade.htm

(O)

今週のお修理

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COBOには毎日たくさんの家具たちがやってきます。
そして、修理された家具たちはご主人のもとへと帰っていきます。

今回は、最近仕上がったお修理のなかから気になるものを2つピックアップしてご紹介したいと思います。

上の写真から…
こちらの椅子は、お客様にお持ちいただいた生地を使って張替えました。淡いグリーンと光沢感のある素材が、椅子のデザインとよく合っています。
COBOでは、布見本のカタログからお選びいただくほかに、お客様による生地の持ち込みもお承りしています。
椅子の張地は、洋服に使われる生地やカーテン地に比べて強度が求められますが「お気に入りの生地を使いたい」というお客様はどうぞお気軽にお尋ね下さい。


下の写真のテーブルは、天板のフレーム部分を再塗装して、トップのメラミン化粧板を張替えたものです。無垢板のテーブルでなくても、構造によってはお修理可能な場合があるという好例です。
お持ちのテーブルが修理可能かどうかお困りのお客様は、ぜひ諦めずにご相談下さい!

以上、今週のお修理ピックアップでした。

▼そのほかの修理実用例はこちらからご覧下さい▼
http://www.kagusyuri.com/kagusyuri_repair.htm

(O)

ダイニングチェアのお色直し

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はじめまして、家具修理職人見習いのOです。
これから皆様に家具修理のことやCOBOの様子を色々とお伝えしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

今回はCOBO・椅子の張替えの中でもっともご注文が多いダイニングチェアの張替えから、違った印象の生地を選んでイメージチェンジする”お色直し”についてお話します。

例えば…シックな張り地のダイニングチェアを、ナチュラルな素材感の生地に張りかえるだけで明るいお部屋が似合う北欧家具風に変身したり。
豪華な装飾と花柄の張り地がクラシックな印象のダイニングチェアが、シンプルなモノトーンのストライプに変わるだけでクールな姿に見違えたり。
同じ素材でも、生地やレザーの色ひとつ変えるだけでパッと華やかな印象に変わります。

「手持ちの家具が古くて今のインテリアに合わないけれど、大切に使い続けたい…」とお考えのお客様には是非お試しいただきたいCOBOイチオシのサービスです。

張りあがった椅子の変身ぶりを見るのは私たち職人にとっても一番の楽しみで、「おお~!いいねぇ」「この生地ナイスチョイスですね~」なんて言いながらお客様の喜ぶお顔を思い浮かべています。

▼椅子の張替え・実用例はこちらからご覧下さい▼
http://www.kagusyuri.com/kagusyuri_repair.htm

(O)

新年度!

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入学や引越しなど、何かと忙しい時期ですが
家具の修理もこの季節は多くなります。

新しい生活や環境の変化に際して
使っている家具も新規一転!

そんな方も多いようです。


先月のダイニングチェアの張替えは130脚弱。
椅子の修理(ガタツキ、再塗装etc)も50脚弱。
ソファも15組前後。
(全て兵庫県西宮、本店での承り数)

その他にテーブルの塗り直しや箪笥の再生、籐やシェードの張替えから
火鉢やベビーベッドの修理まで先月も様々な修理がありました。


お預かりしてから配達まではだいたい2~3週間。

お預かりした家具はいったん倉庫で修理の順番を待ちます。
そこから職人の手元に行き、修理が終わればすぐ配達。

入れ替わり立ち代わり、倉庫にはいろいろな家具が集まってきます。

写真は先月修理分の一部です。

(Y)

家具・什器施設管理ご担当の方必読!

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富士では個人のお客様だけでなく商業施設等の家具修理も承っております。

今回はマンションの共有スペースのソファの張替えのお話。

マンションの管理組合の方から「張替えできないか」との依頼がありまして快く承諾。
しかし話を進めていく上で「張替えてもまた駄目になるのでいっそ買い換えようか?」と買い替えの意見もありました。それなら買い換えたとしても今後も修繕が必要になるので、なるべく「ランニングコストの低いオリジナルソファ」をCGでご提案。アームは布ではなく自然色の木製アーム。クリーニング・張替えの利きやすい置きクッションタイプ・・・
しかし協議の結果、最終的には張替える事に。

今回のマンションは関西でも有数の規模のマンションでしたので、依頼主の管理組合様とは何度も打ち合わせをさせていただきました。それ程大きなマンションでしたので居住者のご意見を取りまとめていただくだけでも一苦労だったに違いありません。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

あなたのマンションの共有スペースのソファも張替えてきれいにしませんか?

(M)

続・塗装の話

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こちら、箪笥と椅子の再塗装。

「修理前→修理後」ではなく、
「修理前→修理途中」の写真です。

以前にも書かせて頂いたとおり、再塗装ではほとんどの場合
一度塗装を綺麗に剥がし、
木材を裸の状態に出来るだけ近づけてから塗装を行います。

入り組んだ部分や曲線部分は、機械では落とせないので
紙ヤスリでゴシゴシと気長に、丁寧に削り落とします。

写真の箪笥はとても綺麗にもとの木材の色が出ています。
何十年か前に、この箪笥が作られた時も、
この状態から色を付けて仕上げていたわけです。

とはいえ、元々の塗装方法や状態、木材の種類などによって
この「裸」の状態には違いがあります。

綺麗に塗装が落ち、もともとの木材の色が出る場合もあれば
木材に染み込んだ塗料によって色が完全に落ちない場合も。
あまり削りすぎては支障が出る事もあるので千差万別です。

どちらにしてもお客様がご覧になるのは、着色・塗装後の姿。

普段は見られない、作業途中の家具の「素」の姿でした。

(Y)

15年前の15秒

今日で阪神淡路大震災から15年。私も小さいながらも震災を体験しました。
私の曾祖父母の家は長田区にあり、震災時は風向きが変わったおかげで何とか火の手は免れたものの家は全壊。

阪神間は復興が進み町並みも戻りつつあるように見えますが、今でも見積りで訪問した際に、「この傷は震災でねぇ・・・」とお聞きします。

まだまだ震災の傷跡が深く残っていますが今やっとこうして修理に出していただける。
震災の時に家具についた傷跡を直すことで少しでも心の傷を癒すことができたらとっても嬉しい事だと思います。

(M)

木の契りのお話

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木のどーんとした板材ってかっこいいですね

でも製材して乾燥させているうちに割れが生じたりします。
きちんと乾燥させてしまえばこれ以上割れたりはしませんが
念のため割れが広がらないように『契り』を埋め込みます。
私は‘ちょうちょ’と呼んでいますが、ちょうど蝶が羽を広げたような形をしています。
この広がりと縦の木目に対して横方向に使うことで、がちっと板に食い込むような感じになります。

埋め込む契りの大きさを決めたらそれに合わせてのみで削っていきます。
大体深さ2センチほど埋め込みます。

最近は契りの色を変えたりして無垢材ならではの飾りとしても人気があります。

COBOで選んで頂いた天板を使うときは契りを入れる前にお客様に大きさや位置を決めにご来店いただくこともあります。お客様もご自分で決められたほうが愛着もよりわいていただけるのでは・・・と思っています。

今年も一年日々の出来事を綴って参ります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

(O)

Bonjour!Nos noms sont Jean et Mitchell.

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Bonjour!Nos noms sont Jean et Mitchell.
(こんにちは!私たちはジャンとミッチェルです。)

「私たち海を渡りはるばるパリから日本にやってきました」
という訳で今日はユニークなお二人が組み込まれたアンティークな家具の修理のご紹介。

富士で修理をさせていただく家具のほとんどは10年~20年程お使いになられた家具が大半ですが中には海外でアンティーク家具をお使いになられてそのまま日本に持ち帰られて修理される方も。
海外からの輸送の場合、配送途中でコンテナ内で傷がいってしまったり壊れてしまったり・・・そんな修理も数多く取り扱って参りました。

今回の修理は輸送途中の傷というよりも、経年による劣化を修理させていただきました。
まずは彫刻のすごさと大きさに驚かされました。写真で職人が写っているので比較していただければ分かると思いますが組み上げると高さが2.7mもあるのです。
(ちなみにお客様はこの家具の為に天井の高い家を新築されているそうです。)
アンティーク家具全般に言える事ですが今回の家具の木の反りもかなりのものでしたが木を削ったり足したりして無事修理を終え、お客様の元へ帰っていきました。

本年の営業も本日が最終日です。本年もたくさんの方々に本当にお世話になりました。
また来年は4日から通常通り営業致しますのでどうぞ宜しくお願い致します。
それでは皆様よいお年を!
(M)

年末小ネタ集!!!

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今年も残すところ、あとわずか。

この1年もCOBOにはさまざまな患者さん、いや壊れてしまった家具などが運び込まれてきました。

皆、無事に家に戻ってふたたび家族の一員として過ごしていただいているようで、
COBOスタッフとしてはうれしい限りです。
今年、印象に残った修理を2つほど・・・・

最初の写真の椅子がエジプトのピラミッドで発見されたときは
ツタンカーメン王の妻のまたいとこの学校の先生が使っていたということで世間をにぎわしたものですが、
結局日本に渡りCOBOで再組み立てという栄誉を賜りました。
今ではツタンカーメンインテリア学校にて最初の椅子として展示されているそうです。

実に思い出深い1脚です。

もう1つは厄介でした、いつも怒髪天のようにおこってばかりのお椅子をご家族の方が困ってCOBOにお持ちいただいたものです。
結局、孫悟空の輪のようなフレームをかぶせてあげることで、
あら不思議、とても紳士的なお椅子に変身しました。

今では時折遊びに来るこの家のお孫さんを座らせては昔話を語ってあげられているそうです。


来年はいったいどんな出会いが待っているでしょうか。
COBOスタッフ一同 楽しみにお待ち申し上げております。
以上、年末小ネタ(想像ですあくまでも)をお届けいたしました。

(O)